「NiziU」はご存知ですよね?さすがに芸能関係にあまり興味のない私でも名前ぐらいは知っていました。
2年ほど前から子どもが歌ったり踊ったりをしはじめて、学校の個人懇談でも担任の先生から「休み時間にNiziUの曲で歌って踊って楽しそうです」と言われていました。
実のところ名前を聞いたことがあるだけで、私の中では「AKBナントカ」や「欅坂ナントカ」と同じ括りでした。実際に顔と名前は区別できず「みんな同じに見える」という中年のオッサン丸出しのことを言っていました。
そもそも読み方も「ニジュー」か「ニジユー」かわかってなかったし、腹と足を出して踊るセクシーなお姉さん集団としか思ってなかったのです。
そんな私が、そのNiziUのライブに行くことになってから行った後に色々と感じることがありました。
タイトルにあるように、今回はいつものお金についての話ではなく、NiziUライブで思ったことを書いています。
結局はお金の話とつながるところはあるのですが、気楽に読んでみてください。
コンサートやライブで感じること
いわゆる「ライブ」というものは生まれて初めてだったのですが、タオル振り回して叫ぶといったイメージを持っていました。
クラシック・ジャズ・吹奏楽・マーチングといった「コンサート」には昔から足を運んでいましたが、「ライブ」となると未知の領域でした。
ただ行ってみて感じたのは、どちらも「プレイヤーと観客が同じ時間・空間を共有できる感動」があるということです。
学生時代から吹奏楽部やマーチングバンドでコンクールやコンサートの舞台に立ってきましたが、人を感動させるということはとても難しいことです。
声にしろ楽器にしろ動きにしろ、「自分の気持ちを音にして伝える」ということが一番重要で困難なことは、今まで自分がやってきたからこそ身に染みてわかっているつもりです。
実際にNiziUのライブは素晴らしく、歌・ダンスだけでなく演出や会場の雰囲気もとても楽しめました。
そして歌って踊っている彼女たち自身が楽しんでいるのがとても印象的でした。曲の合間に見せる会話やマイクオフの時の仕草からもそれらがうかがえました。
音楽というものは字が表すように「音で楽しむ・楽しませる」ものだと思っています。
完全な私見になりますが、音楽は「自分が楽しむのが一番にきて、そこから誰か他の人を楽しませるもの」だと思っています。(音楽に限った話ではありませんが)
歌詞に感動する人、メロディに感動する人、ダンスに感動する人、雰囲気に感動する人など、そのポイントは人それぞれです。それでもライブやコンサートなど、いわゆる「エンターテイメント」と呼ばれるものに感動する人は必ずいます。
「人を感動させることは難しい」と先に書きました。これは「人の思考や考え方を動かすのは難しい」ともいえます。
けれども実際に人を感動させる(思考を変えさせる)ことができる人たちもいます。
「GE」という考え方
私は今まで音楽、特にマーチングに携わってきました。今でもマーチングのイベントや大会の段取りを組んだりすることもあります。
さて、そんなマーチングの大会において点数を付けて順位を競うことがあります。その審査基準の中に「GE」と呼ばれる項目があります。
マーチングに携わる方なら聴いたことがある言葉だと思いますが、「General Effect」直訳すると「全体的効果」となります。私たちマーチング業界では「音と動きの調和」とも呼んでいます。
これはマーチングの審査において最重要とされる項目で、全国大会の審査基準でも配点が高くなっています。
ご存知の通り、マーチングは「動きながら音楽を演奏する」ものです。ということは、動きだけが美しくてもダメですし、音楽だけが綺麗でもダメです。それぞれが上手くないとダメ。
しかし、音と動きがそれぞれ上手であっても、その二つが調和してなければまたダメなのです。
例えば、クライマックスを迎えるのに後ろを向いて演奏しては盛り上がりに欠けますし、流れるような速い曲調なのに、動きが緩やかで単調では表現に違和感が出てきます。
つまり「音と動きが調和されることによって、見る人に感動を与える」要素となるのが「GE」です。
個人的な感想になりますが、このGEが素晴らしいと思った映画が「アルマゲドン」です。すでに20年以上前の作品になりますが、この映画のいいところの一つとして、GEが秀逸なところが挙げられます。
ストーリー自体は当時流行したパニックものだったのですが、ストーリーやセリフ・映像に挿入歌・主題歌がバッチリ調和しています。
当時高校生だった私が学校の予餞会で見た時に、嗚咽しながら見た記憶があります。
逆に、良い作品なのにGEが物足りなかった作品が「劇場版 鬼滅の刃・無限列車編」です。
当時話題になった作品で、もちろんストーリーやキャラクターにも素晴らしいものがあり、エンディングで流れた「炎」は、歌っているLiSAさんの歌唱力もあり名曲といえるものでした。
しかしエンディングロールで流すよりも、劇中歌として使った方がより感動を引き出してくれたのではないかと思います。(あくまで個人的な意見で、決して作品を中傷している訳ではありません)
GEは、マーチングに限った用語ではありません。上記例のように映画でもあって然るべき概念です。もちろんアーティストのライブやコンサートでも。
その点、NiziUライブでもGEはとても考えられていて、観客が楽しめるような演出が数多くありました。映像、音楽、歌、ダンス、特殊効果などがただ使われるのではなく、それぞれが絶妙に混ざり合い調和されていました。
さらに観客の声援やシンガロング(一緒に歌うことor観客だけで歌うこと)も、ライブを盛り上げる一つの効果であり、GEの要素です。
マーチングの審査でいえば、GEはかなりの高得点だったと思います。
ちなみにライブ会場だった「広島グリーンアリーナ」は、マーチングバンド全国大会の中国支部予選でも使われているそうで、とても素晴らしい会場でした。
お金を稼ぐこと
話は180°変わりますが、大河内薫という税理士Youtuberをご存知でしょうか?
彼の動画はとても勉強になります。もちろんお金の話です。
「義務教育で金融教育を!」というのをモットーに活動しているそうです。
彼の話の中に「お金を稼ぐこと」について触れた動画があります。お金を稼ぐ方法は大きく分けると3つしかないといいます。
- ①誰かの「困った」を解決すること
- ②誰かから感謝されること
- ③誰かを熱狂させること
①は広い意味でほとんどの職業に当てはまります。
「蛇口が壊れて困ったので水道屋に頼もう」
「この問題がわからないから塾の先生に聞いてみよう」
「今日は帰りが遅くなるから惣菜を買って帰ろう」
誰かが困っていることや助けてほしいことをすることでお金を稼ぐことができます。
②は①と似ていますが、具体的には一部のサービス業などがそうでしょう。
「行政サービスを担った報酬として給料をもらう」
「社内研修の講師をして謝礼をもらう」
実際には①から②につながることも多いのではないでしょうか。
では「③誰かを熱狂させること」とはどんな職業でしょうか。
いままで書いてきたように、歌うことで誰かを熱狂(感動)させる人もそうです。
記憶に新しい、世界一になったWBC日本代表「侍JAPAN」のプロ野球選手たちもそうです。プロスポーツの選手たちはその代表例といえます。
ある意味ではYoutuberもそうでしょう。面白いことをしたり、スゴい動画を見せることで視聴者を熱中させて広告収入を得ています。
③の職業は誰もが一度は憧れたり、なりたいと思ったことはあるでしょう。
けれども、残念ながら誰もがなれる訳ではありません。もちろん、並々ならぬ努力が必要ですし、運も必要でしょう。
言い方が悪いかもしれませんが、NiziUは「誰かを熱狂させること」でお金を稼いでいます。(厳密にいうと、所属会社の「JYPエンターテインメント」の稼ぎですが)
確かにチケットやファングッズは高額です。ライブ会場が遠方なら交通費や宿泊費もプラスされるので個人的にはかなり高額な出費になりえます。
それでもWithU(NiziUのファンたち)は、彼女たちの歌やダンスを楽しみたい、応援したいという気持ちでお金を払います。
高額だと思われているチケットやグッズの売上で、会場や設備照明にかかる費用、運営スタッフの人件費、その他諸々の費用を賄います。もちろん営利企業である以上、プラスアルファの儲けも必要です。
もちろんこれは決して悪いことではありません。ライブやコンサートに限らずイベントを開催する上では必要なことです。
むしろ誰かを熱狂・感動させることができる素晴らしい仕事です。
もっというと、地域経済にも波及します。
ライブに集まる人たちが、交通機関や宿泊施設を利用する。周辺の飲食店で食事をする。空き時間に観光地を回る。
いわゆる「NiziU効果」です。
つまりは、彼女たちが歌って踊ることによってファンが熱狂し、彼女たちにお金をもたらす。加えて、その周りの人たちにもお金をもたらしてくれるのです。
ただひとつだけ残念なことがありました。
それは、ライブ中は撮影・録音録画が禁止されているにも関わらず、ライブ終了後にYoutubeでライブの映像がアップロードされていたことです。
もちろんNiziU公式ではなく個人のチャンネルですので、このような行為は著作権・肖像権の侵害になります。
違法行為をコソコソせずに、純粋にライブを楽しみましょう。
この場所に来るために…
ライブ中、色々なトークでも楽しませてくれました。
そんな中メンバーの一人であるRimaさんがこんなことを言ってました。
「みなさんは、この場所に来るためにいろんな事を頑張ってきたと思います。お仕事だったり、勉強だったり、夏休みを全力で遊んだり。だからこのライブに来れたんだと思います。」
「私たちも、今日のこのステージに立つために、WithUのみんなに楽しんでもらえるよう、歌やダンスの練習をたくさんしてきました。だから今ここにいます。」
Rima (NiziU Live with U 2023 “ココ!夏Fes.”in 広島)
おそらく実際にしゃべったのとは違うと思いますが、とても心に残る内容でした。
私の半分くらいしか生きていない彼女たちが、老若男女を問わず人の心を動かすことができる。
思わず涙腺が切れてしまうところでした。
頑張ったというほどのことはしていないかもしれませんが、確かにライブに行くことが決まってからは生活がすこし変わったところもあります。
普段から運動をあまりしないので、真夏の旅行ということもあって体力作りのためにウォーキングを続けました。
家族四人の旅行費用、さすがに高額になるので節約できるところは節約するよう心がけました。
せっかく行くのだからNiziUのことを調べたり、歌をひたすら聴いたりしました。
結果的に、これら全てが生活にハリを与えてくれたと思います。
もちろん本業もきちんとこなして休暇も取れるよう段取りもしてと、小さな努力を続けてきてライブに行くことができました。
それも含めて今回のライブは一家全員が幸せを感じたのではないでしょうか。下の子に「おもしろかった?」と問いかけるとか
「面白かったというか、すごかった!素敵だった!」
と返ってきました。いつもなら、ただ面白かったとしかいわないんですが、小さいながら感じることがあったんだと思います。
「また行きたい!」
そう思わせてくれるライブでした。
そして、NiziUライブの費用を配当金で賄えるようになることが当面の目標になりました。まさに人生を豊かにするお金の使い方…だと思っています。
結論:NiziUはかわいい!
結局のところ、今回の旅行(ライブ)で一番喜んでいたのは私かもしれません。
ほぼ興味なかったNiziUが、今では曲を聴きながら通勤したり、公式SNSをフォローしたりと、生活の一部になりました。
ちなみにライブ直後の8月12日はMiihiさんの19歳の誕生日だったそうです。19歳という若さに衝撃を受けながら、40代のオッサンが熱を上げるって犯罪やないかい…
などと思いながら、出勤前の公式SNSチェックは朝のルーティンになりつつあります。
あまり女性に対して「かわいい」とは言わないようにしてるんですが、
NiziU、かわいい…
ちなみに、推しがメンバー全員のことを「箱推し」と呼ぶそうです。予測変換にも出てきますね。
私は「ミイマユ寄りの箱推し」です。
NiziUライブに参加して思ったこと。
興味を持って調べると色々な発見があること。
深く知ることは好きになり得るということ。
色々なもののお金の流れを考えること。
マーチングの凄さを再認識したこと。
トレンドに乗ってみること。
無邪気に声を出すこと。
推し活は素晴らしいということ。
Makoのリーダーシップは見習いたいこと。
Rioのダンスには見惚れてしまうこと。
Mayaの声や仕草がセクシーなこと。
Rikuの声は透き通っていること。
Ayakaはモデルと言っても通用すること。
Mayukaはカッコいいということ。
Rimaのラップが凄いこと。
Miihiの歌は心が癒されること。
Ninaの声がパワフルなこと。
NiziUはみんなかわいいということ。
いやぁ、NiziUかわいいわぁ…